2005年3月、駒場アゴラ劇場で公演された青年団第48回公演。『ヤルタ会談』『忠臣蔵・OL篇』に続く、平田オリザの会議シリーズ第三弾。 延々と続く話し合い… この戦争は、いつ始まって、いつ終わるのか、 そして、それは、誰が決めるものなのか。 2005年3月17日(木)〜3月30日(水) ■作・演出 平田オリザ ■出演 兵藤公美 島田曜蔵 太田宏 申瑞季 奥田洋平 鈴木智香子 井上三奈子 山田(五反田団) ■STAFF 舞台美術:杉山至×突貫屋 装置:鈴木健介 照明:岩城保 制作:澤藤歩 宣伝美術:工藤規雄+高橋加絵 太田裕子 宣伝写真:佐藤孝仁 協力:(有)あるく (株)メディアプレス 主催:(有)アゴラ企画・青年団 ご存じの方は、もう十分にご存じだと思うが、この作品に登場する佐藤さん役の「山田」という人形は、五反田団の劇作家演出家である前田司郎さんが発明したキャラクターである。特に、名作「家が遠い」では、重要な役割を演じている。 この山田を使って、「御前会議」という題名の戯曲を書くというアイデアは、三年ほど前、「忠臣蔵・OL編」の最初の稽古の頃に思い浮かんだ。 準備の期間がとても長かったので、その間私は、日本が第二次世界大戦へと突き進む際の、様々な会議の資料や、また敗戦の際の人々の言動について、比較的多くの資料にあたることができた。 当初は、開戦に至る過程と、ポツダム宣言受諾までの推移を、「ヤルタ会談」のように比較的史実に沿って、それをデフォルメした形で書けばいいだろうと考えていた。 しかし、戯曲のプロット作りを進めるうちに、イラク戦争が始まり、日本の自衛隊の派兵が決まった。やがて戦闘が泥沼化し、日本の首相が「自衛隊のいるところが非戦闘地帯」というとてつもない発言をするにいたって、なんだか作品自体が、このままではうまくいかないように思えてきた。昔の戦争の話を書こうとしている私自身も、情けなく思えてきた。 それで、結局、こんな作品ができた。こんな作品というのは、これから作品をご覧いただくお客様には、何のことかは分からないと思うのだけれど、とにかくこんな摩訶不思議な作品ができた。まぁ、しかし、そのことを、私はよかったと思っている。演劇は、人類の栄光や悲惨を描くものではなく、少なくとも私の作りたい演劇は、人間存在の情けなさについて描くものだからだ。 2005年3月 平田オリザ *[初演・劇評&レビューリンク]
by gozenkaigi
| 2002-02-21 01:40
| 御前会議とは?
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